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債務整理はネット完結できる?ネット対応法律事務所のサービスと手続きの流れ

借金の返済に追われ、「誰にも知られずに解決したい」「事務所へ行く時間がない」と悩んでいる人もいるでしょう。

債務整理は、相談予約や資料共有、進捗確認をオンラインで進められる場合があります。ただし、正式な依頼から解決まで、電話やメールだけで完結するのは原則として難しく、面談や裁判所対応が必要になることもあります。

この記事では、債務整理のどこまでをネットで進められるのか、手続き別に解説します。

なお、裁判所から書類が届いている場合は期限を確認し、早めに弁護士などへ相談してください。

この記事で解決できるお悩み
  • 仕事や育児が忙しく、平日の昼間に事務所へ行けない
  • 家族や職場に内緒で、借金を整理したい
  • 地方在住で、近くに頼れる専門家がいない
  • 「ネット完結」の広告が怪しくないか、騙されないか不安だ
  • オンライン相談から解決までの具体的な流れを知りたい

相談料・着手金0

目次

債務整理はネット完結できる?まず結論を確認

債務整理は、すべての手続きをスマホだけで完了できるとは限りません。

ただし、ネットを活用すれば、相談予約、事前ヒアリング、資料共有、進捗確認などにかかる負担を減らせます。

重要なのは、「オンラインでできる部分」と「直接面談・郵送・裁判所対応などが必要な部分」を分けて考えることです。

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手続きネット対応のしやすさ注意点
任意整理相談や資料共有はしやすい裁判所を使わないため、連絡や書類共有はオンライン・郵送で進めやすい
ただし、受任前の面談ルールは別に確認が必要
過払い金請求完済済みなら進めやすい現在も借金がある場合は、過払い金だけでなく債務全体の確認が必要
司法書士には請求額による代理権の制限がある
特定調停完全ネット完結は難しい簡易裁判所への申立てや調停期日への参加が必要
電話・Web参加の可否は裁判所の判断や運用による
個人再生相談や資料共有は可能裁判所への申立てが必要で、家計・収入・財産に関する書類が多い
面談や本人の対応が必要になる場合もある
自己破産完全ネット完結は難しい裁判所対応のほか、事案によって破産管財人との面談や債権者集会への対応が必要

比較的ネットを活用しやすいのは、裁判所を使わず債権者と交渉する任意整理です。ただし、任意整理でも、弁護士・司法書士の受任前面談に関するルールがなくなるわけではありません。

一方、個人再生や自己破産は裁判所へ申し立てる手続きです。必要書類、本人の出頭や面談の有無、提出方法などは、事件の内容や裁判所の運用によって異なります。

2026年5月21日から民事訴訟手続のデジタル化が始まり、民事訴訟ではオンライン申立てなどが可能になりました。しかし、これによって破産・個人再生・特定調停を含むすべての債務整理が、一律にネット完結できるようになったわけではありません。

「ネット完結」と書かれたサービスでも、実際には「相談や資料共有はオンライン」「正式受任前に面談が必要」「裁判所手続きは別途対応」というケースがあります。何がオンラインで、何が来所・郵送になるのかを契約前に確認しましょう。

債務整理をネット完結したい人が抱えがちな悩み

債務整理をネットで進めたい理由は、単に「面倒だから」ではないでしょう。

多くの場合、次のような切実な事情があります。

  • 時間がない
    • 仕事・育児・介護で、平日に事務所へ行く時間を確保できない
  • 相談するのが怖い
    • 借金の相談や、専門家との対面に抵抗がある
  • 家族や職場に知られたくない
    • 電話や郵便物、事務所への出入りから知られるのを避けたい
  • 近くに相談先がない
    • 地方や離島に住んでおり、身近に債務整理を扱う事務所がない
  • 今すぐ督促を止めたい
    • 電話や郵便での督促がつらく、早く専門家へ相談したい

こうした悩みは、決して甘えではありません。

ただし、焦って「電話だけで完結」「誰とも会わずに借金がなくなる」といった広告を信じるのは危険です。まずは債務整理の仕組みと、専門家に適用されるルールを確認しましょう。

債務整理の基本と相談先の種類

債務整理とは、借金の返済条件を見直したり、支払いが難しい状態を裁判所の手続きによって整理したりする方法の総称です。

主な種類は次の4つです。

  • 任意整理
    • 裁判所を通さず、弁護士や認定司法書士が債権者と交渉し、将来利息の減免や分割払いを目指す手続き
  • 特定調停
    • 簡易裁判所の調停委員会が間に入り、債務額や返済方法について債権者との合意を目指す手続き
  • 個人再生
    • 裁判所に申し立て、一定の要件のもとで借金を減額し、原則3年、特別な事情がある場合は最長5年で返済する手続き
  • 自己破産
    • 裁判所に申し立て、免責が認められれば借金の支払義務が免除される手続き。ただし、税金や罰金などは免除されない

借金の金額が大きい場合、個人再生や自己破産を検討する場合、地方裁判所での代理対応が必要な場合は、まず弁護士への相談を検討しましょう。

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相談先できること確認したい点
弁護士任意整理、個人再生、自己破産、訴訟など幅広い手続きで代理人になれる費用
受任前の面談方法
担当弁護士
裁判所対応の範囲
認定司法書士個別の債権・請求の価額が140万円以下である簡易裁判所の代理権の範囲などで対応できる個別債権ごとの価額
簡裁代理権の有無
個人再生・自己破産では書類作成支援が中心となること
法テラス要件を満たせば無料法律相談や、弁護士・司法書士費用等の立替制度を利用できる収入・資産などの利用条件
審査
相談方法と予約
消費生活センターなど多重債務に関する相談や、適切な窓口の案内を受けられる債権者との代理交渉や裁判所への申立ては行わないため、必要に応じて弁護士・司法書士へ相談する

司法書士に相談する場合は、法務大臣の認定を受けた認定司法書士かを確認してください。

任意整理などの代理権は個別の債権・請求ごとに140万円以下の範囲に限られ、個人再生や自己破産では司法書士は代理人ではなく、裁判所提出書類の作成支援を行う立場です。

ネット完結が難しい理由は面談ルールと裁判所手続きにある

債務整理が完全なネット完結になりにくい理由は、大きく2つあります。

弁護士・司法書士の面談ルール

債務整理では、本人の意思、債務の全体像、収入・財産・生活状況を確認する必要があります。弁護士は受任前の直接面談が原則で、司法書士も直接面談を原則としています。

裁判所手続きの性質

個人再生、自己破産、特定調停は裁判所を利用する手続きです。書類提出、裁判所からの照会、期日への参加、管財人や個人再生委員への対応などが必要になる場合があります。

そのため、「申込みから解決まで一切誰とも話さない」「チャットだけで借金がなくなる」といった表現には注意が必要です。

「ネットで相談を始められる」「来所回数を減らせる」「資料の一部をオンラインで共有できる」と理解しておきましょう。

債務整理の費用を詳しく知りたい方はこちらをチェック

オンライン相談で進められる債務整理の手続き範囲

完全なネット完結が難しくても、オンライン相談を活用すれば、移動や資料準備にかかる負担を減らせます。

特に、相談予約、事前ヒアリング、資料共有、進捗確認はオンライン対応しやすい部分です。ただし、正式受任に必要な面談とは区別して考えてください。

ネットでできること一覧

ネット対応の法律事務所・司法書士事務所では、次のような作業をオンラインで行える場合があります。

  • 相談の予約:Webフォーム、LINE、メールなどから、希望日時や連絡方法を伝えられる
  • 簡易診断:借入額や返済状況を入力し、相談を検討する目安を確認できる
  • 事前ヒアリング:借入先、残高、収入、家計などをフォームや電話で伝えられる
  • 資料共有:給与明細や督促状などをスマホで撮影し、指定された方法で送れる場合がある
  • 進捗確認:交渉や書類準備の状況を、メール、LINE、マイページなどで確認できる場合がある

オンライン対応を上手に使えば、来所回数を減らし、自宅から相談を始めやすくなります。

ただし、契約前の面談、本人確認、原本提出の方法は事務所や手続きによって異なります。利用する連絡手段のセキュリティも含めて確認しましょう。

無料減額診断・シミュレーションの仕組みと注意点

ネット広告でよく見る「借金減額診断」は、借入額や借入期間、返済状況などを入力し、債務整理によって返済負担を見直せる可能性があるかを簡易的に確認するものです。

ただし、診断結果はあくまで相談のきっかけとなる目安です。

実際に借金が減るかどうかは、契約内容、取引履歴、残高、債権者の対応、収入や家計、保証人の有無などによって変わります。

  • 「必ず減額できる」など、結果を保証する表示になっていないか
  • 運営者が法律事務所・司法書士事務所か、広告会社などの第三者か
  • 入力した個人情報の利用目的と第三者提供の範囲が明記されているか
  • 診断後に誰から、どのような目的で連絡が来るのか
  • 面談前から過払い金や減額結果を断定する表示になっていないか

診断結果だけで契約を決めず、弁護士・司法書士本人から、手続きの選択肢、メリットとデメリット、費用、保証人や財産への影響について説明を受けましょう。

メール・LINE・チャットでの相談受付と使い分け

相談ツールは、目的に合わせて使い分けると便利です。

メール

借金が増えた経緯や家族構成など、長い文章で落ち着いて説明したいときに使いやすい方法です。

LINE

使い慣れたアプリで連絡できます。家族に見られないよう、通知内容、端末のロック、トーク履歴の管理に注意しましょう。

チャット

「土日に相談できるか」「費用の説明を受けられるか」など、簡単な質問をする入口として使いやすい方法です。

ただし、メール・LINE・チャットによる受付ができても、それだけで正式な依頼が完了するとは限りません。

正式に依頼する前には、弁護士または司法書士本人から、債務状況、生活状況、手続きの見通し、不利益、費用について説明を受けることが重要です。

オンライン相談・面談で確認される内容

オンライン相談や、ルール上認められる場合のオンライン面談でも、借入額だけを伝えて終わるわけではありません。

対面相談と同様に、借金の全体像や生活再建の見通しを確認されます。

主な確認項目
借金の詳細

借入先、残高、借入時期、金利、滞納の有無、保証人の有無など。

家計の状況

収入、家賃、食費、保険料、税金、教育費など。毎月継続して返済に回せる金額を確認します。

資産の有無

自宅、車、預貯金、生命保険の解約返戻金、退職金見込額など。

家族構成

同居家族、扶養家族、保証人の有無、家族に知られたくない事情など。

借金が増えた理由

生活費、失業、病気、ギャンブル、浪費、投資、詐欺被害など。自己破産では免責に関する判断にも影響する可能性があります。

借入先や財産を隠すと、適切な手続きを選べず、裁判所手続きにも影響することがあります。

話しづらい事情があっても、専門家には正直に伝えましょう。

電子契約や郵送で契約できる場合もある

事務所によっては、委任契約書や費用説明書を電子契約で取り交わす場合があります。

紙の契約書を郵送し、署名して返送する方法を採用している事務所もあります。

ただし、電子契約や郵送契約に対応していることと、受任前の面談が不要であることは別です。契約前に以下の点を確認してください。

  • 依頼する手続きと債権者の範囲
  • 着手金、報酬金、減額報酬、実費などの内訳
  • 分割払いの回数、支払日、支払開始時期
  • 途中解約した場合の費用精算
  • 受任通知を送る時期と送付対象
  • 連絡方法と進捗報告の頻度

電子契約は便利ですが、画面をスクロールして同意するだけでは、重要な条件を見落とすおそれがあります。

分からない費目や条件があれば、署名・同意をする前に必ず質問しましょう。

ネットだけでは完結できない部分

ネット対応の事務所でも、次の作業では直接面談、郵送、役所や裁判所での対応が必要になる場合があります。

本人確認・受任前面談

弁護士は受任前の直接面談が原則です。司法書士も直接面談が原則で、Web会議による面談は一定の条件を満たす場合に限られます。

公的書類の取得・原本提出

住民票、課税証明書、給与明細、通帳、保険関係資料などの取得や、原本・正式な写しの提出が必要になる場合があります。

裁判所の期日への参加

特定調停、個人再生、自己破産では、本人が裁判所へ行く必要が生じる場合があります。電話・Web参加の可否は手続きや裁判所の判断によって異なります。

破産管財人・個人再生委員への対応

自己破産や個人再生では、事案や裁判所の運用により、破産管財人や個人再生委員との面談、書類提出などが必要になることがあります。

「ネット完結」と書かれていても、実際には「オンライン相談+必要な面談・郵送・裁判所対応」と考える方が安全です。

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債務整理で面談が必要とされる理由

「電話で済ませたい」「ビデオ通話も緊張する」と感じる人もいるでしょう。

しかし、面談には、依頼者の意思や生活状況を確認し、不適切な手続きや契約から依頼者を守る意味があります。

弁護士・司法書士の面談ルール

弁護士と司法書士では、面談に関するルールが異なります

弁護士の場合

日弁連の規程では、債務整理事件を受任する弁護士が、受任前に自ら依頼者と直接面談し、債務、財産、収入、生活状況などを聴き取ることを原則としています。

面談が困難な特別の事情がある場合の例外はありますが、電話やWeb会議が一般的な代替手段として認められているわけではありません。

司法書士の場合

日司連の指針では、司法書士本人が依頼者と直接面談することを原則としています。

ただし、直接面談ができない合理的な理由があり、依頼者が希望する場合は、テレビ電話やWeb会議システムによる面談が認められています。

したがって、「電話やメールだけで正式に依頼できる」と強調する事務所には注意が必要です。

相談前に、「正式受任までにどのような面談が必要か」「誰が面談を担当するか」「Web会議で対応できる根拠は何か」を確認しましょう。

債務状況を正確に把握する必要がある

債務整理は、借金の金額だけで手続きが決まるわけではありません

同じ300万円の借金でも、収入、家族構成、住宅ローン、車、保証人、税金滞納の有無などによって、検討すべき手続きは変わります。

面談では、主に次のような情報を確認します。

  • すべての借入先と残高
  • 滞納の有無や裁判所から届いた書類
  • 毎月の収入と支出
  • 税金、家賃、奨学金、医療費などの未払い
  • 住宅、車、保険、退職金見込額などの財産
  • 保証人や家族への影響

チャットや入力フォームだけでは、重要な情報が抜けることがあります。

「奨学金もある」「税金も滞納している」「知人からも借りている」といった事実が、専門家との対話で初めて整理されることもあります。

債務整理のデメリットを理解する必要がある

債務整理には、返済負担を見直せる可能性がある一方で、手続きごとにデメリットがあります。

  • 信用情報への登録
    • 債務整理をすると、信用情報機関に契約状況や返済状況などの情報が登録される場合があります。一定期間、クレジットカードやローンの審査に影響する可能性があります。
  • 官報公告
    • 個人再生や自己破産では、氏名や住所などが官報に掲載されます。任意整理では官報公告はありません。
  • 財産への影響
    • 自己破産では、一定の財産が換価・処分の対象になる場合があります。車、保険の解約返戻金、退職金見込額なども確認されます。
  • 保証人への影響
    • 保証人付きの借金を手続きの対象にすると、保証人へ請求される可能性があります。

ネット広告では、「借金が減る」「督促が止まる」といったメリットが強調されることがあります。

だからこそ、面談時に「自分の場合に、どのような不利益や注意点があるか」を確認することが大切です。

間違った手続き選択を防ぐ

債務整理では、手続きに関する思い込みも少なくありません。

自己破産しかないと思っていた

任意整理なら元金も半分になると思っていた

家族に絶対に知られないと思っていた

こうした誤解は、面談で具体的な説明を受けることで解消しやすくなります。

家計を見直せば任意整理で返済を続けられる場合もあれば、任意整理では返済が難しく、個人再生や自己破産を検討した方がよい場合もあります。

不安や疑問をその場で確認し、複数の選択肢を比較できることが、リアルタイムで面談する大きな意味です。

Web面談や受任前面談の例外が検討されるケース

直接面談が原則であっても、事情によっては例外的な対応が検討される場合があります。ただし、弁護士と司法書士では要件が異なります。

司法書士の場合は、依頼者と直接面談できない合理的な理由があり、依頼者本人が希望するときに、テレビ電話やWeb会議システムによる面談が認められています。

直接面談が困難な事情としては、たとえば次のような状況が考えられます。

  • 遠方や離島に住んでいて来所が難しい
  • 病気、障害、高齢などで外出が難しい
  • 育児や介護などにより長時間の外出が難しい
  • そのほか、直接面談が困難な事情を具体的に説明できる

ただし、「面倒だから」「早く済ませたいから」という希望だけで、面談を省略できるとは限りません。

弁護士については、面談が困難な特別の事情がある場合に通信手段を用いて受任できる例外がありますが、その事情が解消した後は速やかな直接面談が求められます。Web会議だけで問題なく完結すると自己判断せず、事務所から具体的な説明を受けましょう。

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ネット対応の債務整理サービスを使うメリット

面談や裁判所手続きに関する制約はありますが、ネット対応の事務所を利用するメリットはあります。

特に、仕事や育児で忙しい人、地方在住の人、事務所へ行くことに抵抗がある人にとって、オンライン相談は有効な入口になります。

全国から債務整理を扱う専門家を探しやすい

地元に債務整理を扱う事務所が少ない場合でも、ネットを使えば、相談できる弁護士・司法書士の範囲を広げられます。

任意整理や完済後の過払い金請求のように、裁判所へ出向く場面が比較的少ない手続きでは、遠方の事務所でも進められる場合があります。

ただし、「全国対応」と表示されていても、すべての地域・手続きで正式に依頼できるとは限りません。受任前面談への対応や、裁判所へ申し立てる地域などによって対応範囲が変わります。

個人再生や自己破産を依頼する場合は、「申立先の裁判所に対応しているか」「裁判所や管財人への対応は誰が行うか」「出張費や日当は必要か」を確認しましょう。

来所回数を減らし時間と交通費を抑えられる

オンライン対応の事務所なら、相談や資料共有のためだけに何度も来所する負担を減らせる可能性があります。

  • 初回相談
    • 電話、メール、Webフォーム、ビデオ通話などで相談できる場合があります。
  • 資料共有
    • スマホで撮影してアップロードしたり、必要な原本だけを郵送したりできる場合があります。
  • 進捗報告
    • メール、LINE、電話、マイページなどで確認できる場合があります。

仕事終わりや休日に相談できる事務所もありますが、「24時間受付」と「24時間いつでも専門家が対応」は別です。

受付時間だけでなく、弁護士・司法書士本人と話せる曜日や時間帯も確認しておきましょう。

自宅から相談でき家族や職場に知られにくい

債務整理の相談で多い不安の一つが、「家族や職場に知られたくない」というものです。

オンライン相談を活用すれば、事務所へ出入りするところを見られる可能性は減らせます。

また、連絡をメール中心にしてもらう、電話の時間帯を指定する、郵送物の宛名や差出人名を相談するなど、事情に応じた配慮を依頼できる場合があります。

ただし、家族に絶対に知られないと保証することはできません。

保証人付きの借金を整理する場合は保証人への請求が生じる可能性があります。個人再生や自己破産では、家計資料や同居家族の収入資料が必要になる場合があり、官報公告も行われます。

家族への秘匿を重視する人は、電話、メール、郵送物、必要書類、保証人への影響について、依頼前に具体的な対策を確認しましょう。

資料共有や進捗確認がしやすい

紙の書類をすべてコピーして郵送する作業には手間がかかります。

ネット対応の事務所なら、事前確認用の資料をスマホで撮影し、指定されたシステムから送れる場合があります。

進捗管理用のマイページや、メール・LINEによる報告体制があれば、「現在どの段階まで進んでいるのか」を確認しやすくなります。

ただし、個人再生や自己破産では、裁判所提出用の原本、最新の証明書、所定の形式によるコピーなどが必要になる場合があります。データ送信だけで足りるかは事前に確認しましょう。

無料相談を利用して比較しやすい

いきなり依頼するのが不安な場合は、まず相談だけ利用する方法もあります。

法テラスでは、収入・資産などの要件を満たす人を対象に、同一問題につき3回まで、1回約30分の無料法律相談を実施しています。地域や相談方法によって、電話やインターネット相談に対応する場合もあります。

法律事務所や司法書士事務所でも、債務整理の初回相談を無料としている場合があります。

複数の事務所へ相談するときは、費用だけでなく、提案された手続き、その理由、面談方法、連絡体制、デメリットの説明を比較しましょう。

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ネット対応の債務整理サービスのリスク・デメリット

ネット対応は便利ですが、事務所や担当者の姿が見えにくいからこそのリスクもあります。

「ネット完結」という言葉だけで判断せず、事務所の実在性、専門家の登録、費用、面談方法、説明内容を確認しましょう。

専門家の信頼性を判断しにくい

ホームページが見やすく、広告を多く出している事務所でも、それだけで信頼性を判断することはできません。

「実績No.1」「満足度No.1」などの表示がある場合は、調査主体、調査時期、調査対象、比較方法が明記されているか確認しましょう。

依頼前には、次の点を確認してください。

  • 事務所名、所在地、電話番号が明記されているか
  • 所属弁護士・司法書士の氏名が掲載されているか
  • 弁護士会または司法書士会の登録情報で確認できるか
  • 費用項目と計算方法が具体的に掲載されているか
  • デメリットや対応できないケースも説明しているか

弁護士は日弁連の弁護士検索、司法書士は日司連の司法書士検索で登録情報を確認できます。広告サイトの運営者名だけでなく、実際に受任する事務所と専門家の氏名を確認しましょう。

仕組みを理解しないまま契約しやすい

オンライン契約は便利ですが、画面上の操作だけで手続きを進められるため、内容を十分に理解しないまま同意してしまうおそれがあります。

特に、以下の点は必ず確認してください。

  • 任意整理、個人再生、自己破産など、どの手続きを依頼するのか
  • どの債権者を手続きの対象にするのか
  • 保証人や家族にどのような影響があるか
  • 信用情報への影響があるか
  • 官報公告や財産処分の可能性があるか
  • 途中解約した場合に、どの費用が精算されるか

「説明を聞いたけれど分からなかった」という状態のまま、契約してはいけません。

専門用語は言い換えてもらい、費用やリスクを自分の言葉で説明できる程度まで確認してから依頼しましょう。

費用の内訳が分かりづらいことがある

「着手金無料」と書かれていても、解決報酬、減額報酬、事務手数料、返済代行手数料、実費などが発生する場合があります。

一つの費目が無料でも、費用総額が安いとは限りません。

契約前に、次の項目を含む総額の見積もりを出してもらいましょう。

スクロールできます
確認項目確認したい内容
相談料無料か、有料なら何分いくらか
着手金債権者1社ごとか、手続き全体でいくらか
解決報酬和解や解決時にいくら発生するか
減額報酬どの金額を基準として、何%かかるか
過払い金報酬回収額に対して何%か
交渉と訴訟で割合が異なるか
実費郵送代、印紙代、裁判所費用、出張費などが別途必要か
返済代行手数料事務所が返済を代行する場合、毎月いくらかかるか

費用を聞いても具体的に答えない、総額の見積もりを出さない、当日中の契約を強く求める事務所は慎重に検討しましょう。

「電話だけ・メールだけで完結」を強調する広告は注意

債務整理では、弁護士や司法書士本人による面談や事情聴取が重視されています。

そのため、次のような広告には注意してください。

  • 誰とも会わず、話さずに借金がなくなる
  • 電話だけで正式依頼まで完了する
  • チャットに入力するだけで債務整理できる
  • 必ず借金を減額できる
  • 家族や職場に絶対に知られない
  • 信用情報に影響しない債務整理がある

「オンライン相談可」と「受任前面談が不要」は同じ意味ではありません。

正式依頼までの流れ、本人確認、面談方法、費用、デメリットを具体的に説明する事務所を選びましょう。

メール・チャット中心だと伝え漏れが起こりやすい

文章でのやり取りは便利ですが、質問された項目だけに答え、重要な事情を伝え忘れることがあります。

たとえば、「借金はカードローンだけ」と思っていても、奨学金、家賃滞納、税金滞納、医療費の未払い、知人からの借金が残っている場合があります。

こうした債務や未払いは、選べる手続きや毎月の返済可能額に影響します。

メールやチャットで相談を始めた場合でも、面談時には借入先、未払い、保証人、財産をすべて伝えましょう。

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ネット対応法律事務所を使った債務整理の具体的な流れ

ここでは、ネット対応の法律事務所・司法書士事務所へ相談した場合の一般的な流れを紹介します。

実際の順番や必要書類は、事務所や手続きによって異なります。依頼前のイメージとして確認してください。

1. 相談・問い合わせフォームから連絡する

まずは公式サイトの問い合わせフォーム、電話、メール、LINEなどから相談を申し込みます。

最初に確認される情報は、次のような内容です。

  • 借入件数と総額
  • 毎月の返済額
  • 滞納の有無
  • 収入状況
  • 裁判所から書類が届いているか
  • 連絡してほしい時間帯と方法
  • 家族や職場に知られたくない事情

匿名の簡易診断を利用できても、正式依頼の段階では氏名、住所、本人確認書類、詳しい債務状況などが必要になります。

2. 電話やオンラインで事前ヒアリングを受ける

問い合わせ後、事務所の担当者から連絡が入り、詳しい状況を確認されます。

この段階では、手続きの方向性を検討するための情報を整理します。

  • 返済が苦しくなった時期と理由
  • 裁判所や債権者から通知が届いているか
  • 住宅ローンや車のローンがあるか
  • 保証人付きの借金があるか
  • 税金、家賃、奨学金などの未払いがあるか
  • 家族に知られたくない事情があるか

事前ヒアリングだけでは、まだ正式な依頼になっていないことがあります。

正式受任の時期、受任通知を送る時期、費用が発生する時期を確認しておきましょう。

3. 受任前の面談方法を確認する

正式な依頼へ進む場合は、誰と、どのような方法で面談するのかを確認します。

弁護士に依頼する場合は、受任する弁護士本人との直接面談が原則です。面談が困難な特別の事情に基づく例外については、事務所から説明を受けてください。

司法書士に依頼する場合も直接面談が原則です。直接面談ができない合理的な理由があり、依頼者が希望する場合には、Web会議による面談が認められることがあります。

来所が難しい場合は、次の点を事前に確認しましょう。

  • 受任前に必要な面談の方法
  • オンライン相談と正式な面談の違い
  • 出張相談に対応しているか
  • 面談を担当する専門家の氏名
  • 契約までに来所が必要か
  • 裁判所の期日に本人の参加が必要になるか

4. 手続き方針を決める

面談では、借金、収入、家計、財産、保証人などの状況をもとに、任意整理、個人再生、自己破産、過払い金請求などの方針を検討します。

提案された手続きをそのまま受け入れるのではなく、選択理由やほかの方法との違いを確認することが重要です。

次のような点を確認し、納得してから依頼しましょう。

  • なぜその手続きが適しているのか
  • ほかに選べる手続きはあるか
  • 毎月いくら返済する見込みか
  • 家族や保証人にどのような影響があるか
  • 車や住宅を残せる可能性があるか
  • 費用総額はいくらか
  • 手続き完了までの見込み期間

裁判所から届いた書類への対応期限が迫っている場合などを除き、その場で即決する必要はありません。

不安が残る場合は、「書面を確認してから返事をしたい」と伝えましょう。

5. 委任契約を結び本人確認を行う

依頼を決めたら、委任契約書や費用説明書を確認します。

契約書には、依頼内容、対象となる債権者、費用、支払い方法、解約時の扱い、事務所の対応範囲などが記載されます。

電子契約、郵送、来所での署名など、契約方法は事務所によって異なります。

本人確認では、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなど、事務所が指定する本人確認書類の提示を求められます。

契約前に費用の内訳が分からない場合や、説明があいまいな場合は、契約を急がないようにしましょう。

6. 受任通知を送ってもらい手続きが始まる

契約後、弁護士や認定司法書士は、依頼を受けた債権者へ受任通知を送ります。

貸金業者や一定の債権回収会社は、弁護士・司法書士から所定の通知を受けた後、正当な理由なく本人へ直接取立てを行うことが法令で制限されます。

ただし、すべての債権者に同じ取立て制限が適用されるわけではありません。税金、社会保険料、家賃、個人からの借金などは扱いが異なります。また、司法書士の代理権を超える債権では対応範囲の確認が必要です。

「どの債権者へ受任通知を送るのか」「いつ送るのか」「通知後も自分で対応する必要がある債務は何か」を契約前に確認しておきましょう。

7. 交渉・申立て・返済計画の作成が進む

任意整理では、債権者から取引履歴や残高資料を取り寄せ、必要に応じて利息制限法に基づく計算を行い、返済条件を交渉します。

個人再生や自己破産では、家計表、給与明細、通帳、保険関係資料、退職金資料など、多くの書類を準備します。

この段階では、依頼者側が期限どおりに書類を提出し、家計を正確に記録することが重要です。

書類提出が遅れると、申立てや手続き全体が遅れる場合があります。オンラインで共有できるものと、原本・郵送が必要なものを早めに確認しましょう。

8. 手続き完了後の返済・生活再建を進める

任意整理で和解が成立した場合は、和解内容に従って返済を始めます。

個人再生では、裁判所に認可された再生計画に従って返済します。

自己破産では、免責が確定すれば対象となる借金の支払義務が免除されますが、税金など免責されない債務は残ります。

手続き後も、家計管理、返済管理、信用情報への影響を踏まえた生活設計、安易な再借入を避ける工夫が必要です。

返済代行を利用するか、自分で各債権者へ振り込むか、手続き完了後の相談に対応してもらえるかも確認しておきましょう。

全国対応の弁護士・司法書士を選ぶポイント

ネット上には、債務整理を扱う事務所が数多く掲載されています。

安心して依頼するためには、「ネット対応しているか」だけでなく、登録情報、取扱経験、費用、説明内容、面談方法を確認することが大切です。

債務整理の取扱経験を確認する

債務整理は、借金の種類、債権者、家計、財産、保証人、裁判所の運用などによって対応が変わります。

相談先を選ぶときは、自分が検討している手続きの取扱経験があるかを確認しましょう。

ただし、「解決実績〇万件」といった数字だけで依頼先を決めるのはおすすめできません。

数字の集計期間や対象が示されているか、実際に担当する弁護士・司法書士が誰か、自分の事情に沿った説明があるかを重視してください。

任意整理・過払い金請求の対応方針を確認する

任意整理や過払い金請求を依頼する場合は、次の点を確認しましょう。

  • 将来利息、返済期間、返済総額の見通しを説明してくれるか
  • 任意整理後の返済を家計上続けられるか確認しているか
  • 任意整理が難しい場合に、個人再生や自己破産も説明してくれるか
  • 過払い金請求だけでなく、残っている借金全体を確認してくれるか
  • 司法書士の場合、個別の債権・請求額が140万円を超えるときの対応を説明しているか

「任意整理だけで大丈夫」と提案された場合でも、毎月の返済額を継続して支払えるか、税金や生活費を含む家計をもとに確認する必要があります。

費用体系が明確か確認する

費用トラブルを避けるには、契約前に、すべての費目を含む見積もりを確認することが重要です。

以下の項目を確認しましょう。

  • 相談料は無料か、有料か
  • 着手金はいくらか
  • 解決報酬はいくらか
  • 減額報酬の有無と料率
  • 過払い金報酬の料率
  • 実費、出張費、日当、裁判所費用の有無
  • 返済代行手数料の有無
  • 分割払いに対応しているか
  • 途中解約時にどのように精算するか

日弁連の規程では、弁護士が扱う非事業者等任意整理事件の解決報酬金は原則として債権者1社につき2万円以下、減額報酬金は減額分の10%以下です。

過払い金報酬金は、交渉で回収した場合は回収額の20%以下、訴訟で回収した場合は25%以下とされています。いずれも消費税は別です。

日司連の指針では、司法書士の任意整理事件などについて、着手金・定額報酬・解決報酬金などの合計は債権者1社につき5万円以下とされています。

減額報酬は減額分の10%以下、過払い金報酬は交渉で20%以下、訴訟で25%以下、返済代行手数料は債権者数にかかわらず依頼者1人につき月1,000円以下です。こちらも消費税は別です。

費用上限がある項目だけでなく、着手金、実費、出張費、裁判所費用などを含めた総額で比較しましょう。

無料相談・土日対応・連絡方法を確認する

仕事や育児で時間を確保しにくい人は、相談のしやすさも重要です。

ただし、「24時間受付」は、夜間や早朝に弁護士・司法書士本人と直接話せるという意味ではない場合があります。

次の点を確認しましょう。

  • 土日祝日に専門家へ相談できるか
  • 夜間相談に対応しているか
  • LINEやメールで連絡できるか
  • 電話の時間指定に対応しているか
  • 進捗報告の方法と頻度

家族や職場に知られたくない人は、郵送物の差出人名、電話番号、留守番電話への伝言、メールの件名なども確認してください。

オンライン相談・出張相談に対応しているか

来所が難しい場合は、オンライン相談や出張相談に対応しているか確認しましょう。

ただし、オンラインで初回相談ができても、正式受任前の面談までオンラインで済むとは限りません。弁護士と司法書士で面談ルールが異なるためです。

「完全ネット完結」とだけ書く事務所よりも、「受任前面談が必要」「オンラインで対応できるのはこの範囲」「来所困難な事情がある場合は個別に判断する」と具体的に説明している事務所を選びましょう。

個人再生や自己破産を依頼する場合は、申立先の裁判所、本人の出頭可能性、管財人や個人再生委員への対応についても確認してください。

口コミ・評判は具体的な内容を見る

口コミは参考になりますが、投稿者の事情や手続きの難しさによって評価が変わるため、すべてを鵜呑みにしないことが大切です。

感情的な評価だけでなく、具体的な内容を確認しましょう。

費用の説明が分かりやすかった。

連絡が遅かった。

担当者が途中で変わった。

デメリットも説明してくれた。

こうした具体的な声は、連絡体制や説明方法を確認する材料になります。

一方、良い評価ばかりで内容が抽象的なサイトや、広告であることを明示せず特定の事務所だけを強く勧めるランキングは、掲載基準や運営者情報も確認しましょう。

相談料・着手金0

ネット対応債務整理サービスの費用と支払い方法

債務整理を検討している人にとって、費用は大きな不安です。

ネット対応の事務所だから必ず安い、対面相談を中心とする事務所だから必ず高い、というわけではありません。

一つの費目だけでなく、依頼から手続き終了までの総額と支払い方法を確認してから依頼しましょう。

任意整理にかかる主な費用項目

任意整理では、一般的に次のような費用項目があります。

スクロールできます
費用項目内容確認したい点
相談料相談時にかかる費用無料か、何分いくらか
着手金依頼時などに発生する費用債権者1社ごとか、手続き全体か
解決報酬和解成立などで発生する費用債権者1社あたりの金額
減額報酬元本などを減額できた場合に発生する費用算定対象と料率
実費郵送代、印紙代、通信費など固定額か、実費精算か
返済代行手数料事務所が毎月の返済を代行する場合の費用毎月いくらか、利用が必須か

弁護士が扱う非事業者等任意整理事件では、日弁連の規程により、解決報酬、減額報酬、過払い金報酬に上限があります。

司法書士についても、日司連の指針で、任意整理事件などの報酬や返済代行手数料に上限が定められています。

費用の名称だけでは総額を比較できません。「債権者が何社ある場合に、最終的にいくら支払うのか」を書面で確認しましょう。

個人再生・自己破産の費用は事案によって大きく変わる

個人再生や自己破産では、弁護士・司法書士への費用のほか、裁判所へ納める手数料、予納金、郵便料などがかかります。

自己破産では、破産管財人が選任されるかどうかで必要な予納金などが変わります。管財事件になるか、破産管財人を選任せずに終了する同時廃止事件になるかは、裁判所が事案ごとに判断します。

個人再生でも、個人再生委員が選任されるか、住宅資金特別条項を利用するか、債権者数や財産状況などによって費用や必要書類が変わります。

「自己破産〇万円」「個人再生〇万円」という広告上の最低料金だけで判断せず、自分の事案で見込まれる専門家費用、裁判所費用、実費の総額を確認しましょう。

過払い金請求の報酬は上限を確認する

過払い金請求では、回収できた金額に応じた報酬が設定されることがあります。

日弁連の規程では、過払い金報酬金の上限は、訴訟によらず回収した場合が回収額の20%、訴訟によって回収した場合が25%です。消費税は別です。

日司連の指針でも、司法書士の過払い金返還報酬について、交渉で20%、訴訟で25%という上限が定められています。こちらも消費税は別です。

契約前に、交渉と訴訟で報酬率がどう変わるか、訴訟費用や実費が別にかかるかを確認しましょう。

分割払い・法テラスの利用も検討する

債務整理を検討している状況では、専門家費用を一括で用意するのが難しい場合があります。

事務所によっては、費用の分割払いに対応しています。分割回数、毎月の金額、支払開始日、手続きに着手する条件を確認しましょう。

また、収入や資産などの要件を満たす場合は、法テラスの民事法律扶助制度を利用できる可能性があります。

法テラスの代理援助・書類作成援助は、弁護士・司法書士費用等を立て替え、利用者が分割で返済する制度です。利用には審査があり、収入・資産が基準以下であることや、解決の見込みがないとはいえないことなどの要件があります。

費用が不安な場合は、最初の相談時に「法テラスを利用できるか」「分割払いではいつから、毎月いくら支払うか」を確認しましょう。

ネット広告だけで費用を判断しない

広告を出している事務所であることだけを理由に、信頼できないと判断する必要はありません。

ただし、「検索結果の上位に表示された」「ランキングで1位だった」「着手金が無料だった」という理由だけで依頼先を決めるのは避けましょう。

費用は、実際に依頼する事務所の公式料金表、見積書、費用説明書、委任契約書で確認してください。

法テラス、弁護士会、司法書士会などの相談窓口も比較対象にすると、選択肢を整理しやすくなります。

契約前に確認したい費用チェックリスト

  • 相談料は無料か、有料ならいくらか
  • 着手金はいくらか、いつ発生するか
  • 解決報酬はいつ、いくら発生するか
  • 減額報酬の有無、算定対象、料率
  • 過払い金報酬の料率
  • 実費や裁判所費用は別か
  • 分割回数、毎月の金額、支払開始時期
  • 途中解約した場合の返金・精算方法
  • 返済代行手数料の有無
  • 法テラスを利用できるか

費用の説明を受けないまま契約したり、空欄のある契約書へ署名したりすることは避けましょう。

相談料・着手金0

完全ネット完結をうたう事務所を見極めるチェックポイント

ネット対応の事務所を選ぶときは、便利さだけでなく、専門家の登録、面談方法、費用、説明内容を確認する必要があります。

次のチェックポイントを使い、誤解を招く広告や不適切な対応を避けましょう。

面談ルールを軽視していないか

債務整理では、弁護士・司法書士本人による面談や事情聴取が重視されています。

「電話だけで正式依頼まで完了」「誰とも話さずに解決」といった表現がある場合は、面談方法と正式受任の時期を確認しましょう。

適切な事務所であれば、オンラインで対応できる範囲だけでなく、直接面談が必要な理由や例外の条件も説明します。

デメリットの説明があるか

債務整理には、信用情報への影響、官報公告、保証人への請求、財産処分の可能性など、手続きごとのデメリットがあります。

良い面だけを強調し、不利益や利用条件を説明しないサイトは慎重に確認してください。

「どの程度借金が減る可能性があるか」だけでなく、「自分の場合にどのような不利益が想定されるか」を説明する事務所を選びましょう。

事務所名・所属専門家・登録情報を確認する

相談前に、実際に業務を行う事務所と専門家が確認できるかを調べましょう。

最低限、次の情報が公式サイトに掲載されているか確認してください。

  • 事務所名
  • 所在地
  • 電話番号
  • 所属する弁護士・司法書士の氏名
  • 所属弁護士会・司法書士会
  • 司法書士の場合は簡裁訴訟代理等関係業務の認定の有無

弁護士は日弁連の検索、司法書士は日司連の検索で登録情報を確認できます。

実際に受任する事務所や専門家が分からない診断サイトには、氏名、電話番号、勤務先などの個人情報を安易に入力しないようにしましょう。

費用を具体的に説明しているか

料金表がない、見積もりを出さない、契約後でなければ総額を説明しない事務所は慎重に検討しましょう。

特に、以下のような説明には注意が必要です。

  • 費用は解決後にまとめて説明する
  • 契約すれば必ず督促が止まる
  • 着手金無料なので費用の心配はない
  • 借金を減額できるので報酬は問題にならない

着手金が無料でも、解決報酬、減額報酬、実費、返済代行手数料などが発生する場合があります。

必ず、想定される費用総額、追加費用が発生する条件、支払い方法を確認しましょう。

相談前に準備しておきたい質問

相談前に質問をメモしておくと、限られた相談時間でも確認漏れを防げます。

  • 私の場合、どの手続きが現実的ですか?
  • その手続きを勧める理由は何ですか?
  • 家族や職場に知られる可能性はありますか?
  • 保証人に請求がいく可能性はありますか?
  • 費用総額はいくらですか?
  • 分割払いはできますか?
  • 法テラスは利用できますか?
  • 正式依頼前の面談は、誰と、どのように行いますか?
  • 裁判所へ行く可能性はありますか?
  • 途中解約した場合の費用はどうなりますか?

質問に具体的に答えてくれるか、分からない点を確認する時間を設けてくれるかも、事務所選びの判断材料です。

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ネット完結を目指しながら安心して債務整理を進めるコツ

ネットの利便性を活かしつつ、安全に債務整理を進めるには、相談前の準備と依頼先の見極めが大切です。

借入状況と家計を整理しておく

正確な情報があれば、オンライン相談でも具体的な説明を受けやすくなります。

相談前に、以下をメモしておきましょう。

  • 借入先の名前
  • それぞれの残高
  • 毎月の返済額
  • 滞納の有無
  • 毎月の収入
  • 家賃、食費、光熱費、保険料、税金などの支出
  • 車、住宅、保険、預貯金などの財産
  • 保証人付きの借金や、裁判所から届いた書類

借金の理由がギャンブルや浪費であっても、隠さず伝えましょう。

専門家は、事情を責めるためではなく、手続きの選択や裁判所への説明に必要な情報として確認します。

オンライン相談では正直に状況を伝える

画面越しや電話では、都合の悪い事情を話しにくいかもしれません。

しかし、借入先や財産を隠すと、手続きの選択を誤ったり、裁判所手続きに支障が出たりするおそれがあります。

税金滞納、家賃滞納、奨学金、知人からの借金、保証人付きの借金も含めて、すべて伝えましょう。

自己破産や個人再生では、後から未申告の債務や財産が判明すると、追加説明や書類の提出が必要になり、手続きに影響する可能性があります。

複数の事務所で説明を聞き比べる

オンライン相談を利用すれば、複数の事務所へ相談しやすくなります。

同じ状況でも、家計の見方、債権者との交渉方針、裁判所手続きの経験などにより、提案内容や費用が異なる場合があります。

たとえば、一つの事務所は任意整理、別の事務所は個人再生を提案することもあります。

その場合は、なぜその手続きが適切と考えるのか、毎月の返済額、費用、家族・保証人・財産への影響がどう違うのかを比較しましょう。

費用の安さだけでなく、説明の分かりやすさ、連絡のしやすさ、担当する専門家、デメリットの説明も重視してください。

メール・LINEのやり取りを残しておく

メールやLINEには、説明や連絡の履歴を残せるメリットがあります。

費用、支払い方法、連絡頻度、郵送物の扱い、受任通知の時期など、重要な説明は削除せず保存しておきましょう。

電話で説明を受けた内容も、必要に応じてメールで「本日の説明はこの理解で合っていますか」と確認すると、認識のずれを防ぎやすくなります。

契約書、見積書、費用説明書、領収書、精算書もまとめて保管してください。

不安や疑問は契約前に必ず質問する

債務整理は、その後の返済や生活に大きく関わる手続きです。

「よく分からないけれど、早く督促を止めたいから契約する」という判断は避けましょう。

契約前に、以下を確認してください。

  • どの手続きを選ぶのか
  • なぜその手続きが適しているのか
  • 考えられるデメリットは何か
  • 費用総額はいくらか
  • どの債権者へ、いつ受任通知を送るか
  • 家族や保証人への影響はあるか
  • 裁判所へ行く可能性があるか

質問に対して不機嫌になる、具体的な説明を避ける、契約を急かす事務所は慎重に検討しましょう。

納得できるまで説明してくれる専門家を選ぶことが、生活を立て直すための第一歩です。

相談料・着手金0

まとめ

債務整理は、電話・メール・チャットだけで、相談から正式依頼、解決までを完全にネット完結できるとは考えない方が安全です。

弁護士は、債務整理事件を受任する際、受任する弁護士本人による直接面談が原則です。司法書士も直接面談を原則としていますが、直接面談ができない合理的な理由があり、依頼者が希望する場合には、Web会議などによる面談が認められています。

一方、ネットを活用すれば、相談予約、事前ヒアリング、資料共有、進捗確認などの負担を減らせます。

  • 任意整理は、裁判所を使わないため相談や資料共有をオンライン化しやすい
  • 完済後の過払い金請求は、オンラインや郵送を活用して進められる場合がある
  • 個人再生・自己破産は、裁判所対応、原本提出、本人の面談・出頭などが必要になる場合がある
  • 電話だけ・メールだけで完結を強調する広告では、正式受任までの流れを確認する
  • 費用・デメリット・面談方法・対応範囲を書面で確認してから依頼する

借金問題を放置すると、遅延損害金が増えたり、訴訟、支払督促、差押えなどの手続きへ進んだりする可能性があります。

事務所へ行くのが怖い場合でも、まずはスマホから相談を申し込み、面談方法や連絡方法について希望を伝えることはできます。

「ネット完結」という言葉だけに流されず、ルールを守り、費用とリスクを具体的に説明してくれる専門家を選びましょう。

債務整理のネット完結に関するよくある質問

電話だけ・メールだけで債務整理を完結できますか?

電話・メール・チャットだけで、正式な依頼から解決まで完結すると考えるのは避けましょう。

弁護士は、債務整理事件を受任する際、受任する弁護士本人が依頼者と直接面談することを原則としています。

司法書士も直接面談が原則です。ただし、直接面談ができない合理的な理由があり、依頼者が希望する場合には、テレビ電話やWeb会議システムによる面談が認められています。

「電話だけでOK」という表示を見た場合は、相談受付だけを指すのか、正式受任までの面談をどのように行うのかを確認してください。

任意整理だけネット完結で依頼することはできますか?

任意整理は、債務整理の中ではオンラインで連絡や資料共有を進めやすい手続きです。

裁判所を使わず、債権者との交渉によって進めるため、相談、資料共有、進捗確認、和解後の返済管理などをオンラインや郵送で行える場合があります。

ただし、正式に依頼する前の面談ルールは任意整理にも適用されます。弁護士は直接面談が原則で、司法書士のWeb面談も一定の要件を満たす場合に限られます。

任意整理は「自宅から進めやすい手続き」ではありますが、「誰とも会わず、話さずにすべて完了する手続き」とは限りません。

過払い金請求だけをネット完結で依頼しても安全ですか?

完済後の過払い金請求であれば、相談や書類共有、進捗確認をオンラインや郵送で進められる場合があります。

ただし、現在もほかの借金がある場合は、過払い金だけを回収してほかの債務を放置するのではなく、返済状況全体を確認してもらいましょう。

認定司法書士が代理できるのは簡易裁判所の代理権の範囲です。過払い金の返還請求額が140万円を超える場合、司法書士は代理人として交渉・訴訟を行えないため、弁護士への相談を検討してください。

過払い金報酬の上限は、日弁連・日司連の規程や指針では、交渉で回収した場合が20%、訴訟で回収した場合が25%です。消費税や実費の扱いも契約前に確認しましょう。

家族や職場に知られずにネット相談を利用できますか?

知られる可能性を減らすための配慮は依頼できます。

相談時に、連絡方法、電話の時間帯、留守番電話への伝言、郵送物の差出人名、メールやLINEの利用可否を確認しましょう。

ただし、完全に知られないと保証することはできません。保証人付きの借金を整理すると保証人へ請求される可能性があり、個人再生や自己破産では同居家族の収入・家計資料が必要になる場合があります。

個人再生や自己破産では官報公告も行われます。秘匿を重視する場合は、手続きごとの発覚経路と対策を事前に確認してください。

地方在住ですが、全国対応の事務所にネット経由で依頼できますか?

相談や依頼ができる場合はありますが、「全国対応」と表示されていても、すべての手続き・地域に対応しているとは限りません。

任意整理や完済後の過払い金請求は、オンライン相談や郵送を活用しやすく、遠方の事務所でも対応できる場合があります。

一方、個人再生や自己破産は、住所地などを管轄する地方裁判所への申立てが必要です。本人の出頭や、破産管財人・個人再生委員への対応が必要になることもあります。

遠方の事務所へ依頼する場合は、受任前面談、出張費、日当、申立先の裁判所への対応実績、地元事務所との連携の有無を確認しましょう。

ネットで申し込んだ場合も途中で事務所を変更できますか?

委任契約を終了し、別の事務所へ依頼することは可能です。

ただし、変更前の事務所がすでに行った業務に対応する報酬や実費について、契約に基づく精算が必要になる場合があります。

また、前の事務所が辞任通知を送り、新しい事務所の受任通知が届くまでの間に、債権者から本人へ連絡が来る可能性があります。

事務所を変更するときは、契約書の解約条項を確認し、書類や預り金の引継ぎ、辞任通知と新たな受任通知の時期を調整しましょう。

どのタイミングで費用が発生し、支払いはどうなりますか?

費用が発生する時期は、事務所、手続き、契約内容によって異なります。

契約時や受任時に着手金、和解・解決時に報酬金が発生する場合があります。任意整理では、債権者1社ごとに費用を計算する事務所もあります。

事務所によっては分割払いに対応しています。収入・資産などの要件を満たす場合は、法テラスの費用立替制度を利用できる可能性もあります。

契約前に、費用総額、追加費用の条件、分割回数、毎月の支払額、支払開始日、途中解約時の精算方法を確認しましょう。

相談料・着手金0

出典

日本弁護士連合会「弁護士に相談・依頼をするみなさまへ」
日本弁護士連合会「債務整理事件処理の規律を定める規程」(改定日:2025年12月5日)
日本弁護士連合会「債務整理の弁護士報酬のルールについて」
日本司法書士会連合会「債務整理事件の処理に関する指針」(改定日:2025年4月24日)
日本司法書士会連合会「最高裁平成28年6月27日判決を受けて(会長談話)」
法テラス「民事法律扶助のしおり」
裁判所「改正民訴法等で変わる民事訴訟手続の概要」
東京地方裁判所「よくある質問(破産・個人再生)」
裁判所「民事調停」
e-Gov法令検索「貸金業法」
e-Gov法令検索「債権管理回収業に関する特別措置法」
日本信用情報機構(JICC)「信用情報の内容と登録期間」
日本弁護士連合会「弁護士検索」
日本司法書士会連合会「司法書士検索」

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